マックワイヤーのめっきの耐食性と低温熱処理温度との関係図

第1ステージ

  • 熱処理温度 : 250℃以下
    熱処理時間 : 10分
    メッキの耐食性 : 熱処理前と同じ
    メッキ表面の色調、光沢 :
  •  ・ 250℃以下での熱処理の場合には熱拡散は起きないため、熱処理時間に関係なく熱処
  •   理前の色調、光沢を維持できます。この場合、熱処理炉の温度分布のバラツキ、等を考
  •   慮して10℃低目の240℃以下での熱処理をお勧めします。
  •  ・ めっきワイヤー表面に汚れを伴った油及び潤滑油膜が付いていて、熱処理時にこの汚
  •   れが炭化して色調、光沢の変化及び色ムラを引き起こすこともあります。

第2ステージ

  • 熱処理温度 : 250〜280℃
    熱処理時間 : 10分
    メッキの耐食性 : 熱処理前に比べ、約 1〜2倍
    メッキ表面の色調、光沢 :
  •  ・ 熱拡散とは、亜鉛めっきワイヤーを熱処理した場合、素材の鉄分が亜鉛めっき層に拡
  •   散し、合金化して行く現象を言います。250℃を超えると拡散を始めます。その速度は温
  •   度の高さに比例し、温度が低い場合でも熱処理時間の経過と共に進行します。温度の
  •   上昇、時間の経過に比例して表面光沢が低下し、色調に変化が見られ、色ムラもでます。
  •  ・ 表面の色調、光沢に対しては最も不安定な温度域と言えます、表面色調は温度、時間
  •   に左右されますので、前もってサンプルテストされることをお勧めします。

第3ステージ

  • 熱処理温度 : 280℃以上
    熱処理時間 : 10分
    メッキの耐食性 : 熱処理前に比べ、約2.3倍
  • メッキ表面の色調、光沢 :
  •  ・ 拡散層がめっき表面に至り、バネ表面の色調、光沢に変化を与えます。
  •  ・ めっき表面は光沢もなく、黒っぽい色調となる。
  •  ・ 用途は、主に耐食性を重視したバネ、表面に出ずに内部に組み込まれるバネ。


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